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フランスの出生動向と家族政策−少子・高齢化に関する国際研究−

 事業名 高齢化社会対策推進のための調査研究等
 団体名 エイジング総合研究センター 注目度注目度5


A 非婚カップルの増加

フランスでは、法的な婚姻が関係ない同棲を「union libre(自由結婚)」と呼ぶ【注3-4】。1970年代半ばから、こうした非婚カップルの形成がさかんになった【図表3-3参照】。主に恵まれた階層に属する若者たちが、結婚前に共同生活の実験段階としてする形態として始めたのであるが、1980年代から一般の人々の間にも普及した。

 

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今日では、男女が一緒に生活を始める時には、カップルの8割は法的に結婚していない。1990年の国勢調査では非婚カップルが約171万組あった。生活をともにしている男女カップルの8組に1組は結婚式をあけずに共同生活をしていることになる(12.4%)。この割合は18歳から24歳の世代では20%以上にもなる。特にパリ首都圏で同居している25歳未満の男女の間では、非婚カップルの数が婚姻カップルの数を上回るほどである。自由結婚は若者だけの間に見られるものではなくなり、結婚をせずに長い年月にわたって同棲を続けるカップルもある【図表3-4参照】。

ところでキリスト教神学では、内縁関係を罪悪としている。フランスでは長い間、結婚は社会的にも宗教上でも重要なものであり、男女が結婚しないで同居すること、私生児を産むことに対しては白い目で見られていた。今日でも信仰心のある人々の間での非婚カップルの割合は、フランス人全体の割合の5分の1である。しかしすでに見たようにフランス人の信仰心は弱まった。アンケート調査では「同棲はショッキングだ」と答える人は、1976年のには62%あったが、今日では30%となった(1993年)。フランスでは、同棲に対する社会的な圧力が20年前に比べて大きく減退しているのである。

同棲関係に関する記載が全くないナポレオン法典が基礎となっているフランスの民法には、今日に至るまで同棲関係に関する記述が加えられていない。しかし1970

 

 

 

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