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フランスの出生動向と家族政策−少子・高齢化に関する国際研究−

 事業名 高齢化社会対策推進のための調査研究等
 団体名 エイジング総合研究センター 注目度注目度5


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2. 現代のフランスの家族

 

1968年、ベビー・ブーム期に生まれた大学生によって、フランスに5月革命が起こった。増加した学生に対応できない大学の環境改善という単純な理由が起爆剤であったが、1970年代には女性開放運動も触発し、フランス人の生き方を大きく変えることとなる。この時期に出生コントロールが容易になったことも、家族のあり方に大きな影響を与えた。

1970年代から合計特殊出生率は低下する。家族構造にも、複数世代の同居や多子家庭の減少、核家族の増加などの変化が見られた。さらに結婚という伝統的な形態が崩れ、男女の結びつきは不安定になった。法的には結婚していない「自由結婚」と呼ばれる同棲カップルが増加し、婚姻数は減少した。さらに離婚が倍増したために、子どもたちが片親や再婚した親と暮らす比率が高くなる。家庭では共働き夫婦が大半になり、子どもたちは両親と過ごす時間が短くなった。祖父母が住む家も以前より遠くなっている。フランスは子どもの躾けには非常に厳しい国であったが、少子化が進んだために子どもを甘やかす家庭が多くなった。しかし最近では、若者には経済不況による深刻な就職難があるために、子どもたちは将来に対する夢を抱き難くなっている。

19世紀に築かれた近代的なフランスの家族像は、1970年代から大きな変貌を遂げたのである。

 

 

 

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