日本財団 図書館


3月20日(木)晴れ

 

○本日のスケジュール・内容

9:00〜12:30 反省会・バルア先生より総括・報告書について・感想・新たなる抱負

15:30 マニラ発 フィリピン航空432便にて移動

20:20 成田着 互いの解散、夢と希望を胸に携え各自の帰路へついた

 

【研修内容報告】

反省会の内容

昨日のレクチャーや見学にて学んだことを各自発表した。母乳栄養等の意義も含め、ヒトの自然治癒力を含めた医学の実践を知らしめられた。

バルア先生より、全体を通じた反省・統括が行われた。今回の研修を今後どう生かすべきか、国際医療保健協力に従事していく上で何を心がけて行くべきか。先生なりの考え方をご教示賜った。われわれ、日本の医師たちは、心持ちになるべきであり、経済的裕福な生活になれた日本人の価値観ではなく、世界的視野にたった万人を対象にすべく人間のための医療をすべく医師となることを希望された。

報告書の内容について、報告書の構成、原稿の形式、提出先、締め切り日、印刷方法、予算等について、全体的な枠をきめた。また、国際医療保健学会での発表についての取り決めについても話し合った。

全員から全体を通じての感想を頂いた。参加者がそれぞれ今回のフェローシップを通じて感じたこと、学んだことについて、2,3分ずつ発表しあった。

 

○感 想

いよいよ最終日。本日改めてこの11日間をふりかえってみると、あっと言う間にすぎたようであり、また、初日に皆で初めて顔をあわせたのが、遠い昔のことのような気もする。いずれにせよ、昨日までの10日間は、一日一日が後ろをふり帰る暇がないくらい濃い内容であったことを今日改めて感じた。

昨日の飲み会の後で今朝はやや疲れ気味の人が多かったが、それでも最後のミーティングとなる今日の反省会は内容の濃いものであった。バルア先生からは、私たちが今回それぞれの大学、あるいは日本の医学生を代表する立場にあるのだということも忘れないようにというお話があり、自分の行動を戒めると共に、今回得た知識や経験を参加できなかった人たちと分け合う必要性を再認識した。

今回のフェローシップを全員の感謝の言葉で締めくくることができたのが何よりも印象的であった。

(牧 信行)

 

長いと思っていた研修もあっというまでした。若輩者の私がここまで完走できたのも、すべてフェローのみなさんのおかげです。本当にありがとうございました。みんなで酒をのんで国際保健について語ったこと、公衆衛生について討論したこと、そして、将来を夢見て語り合ったこと、私の宝にしたいと思っています。あと20年後、みんなは、どうしているのでしょうか、そして、フィリピンの保健医療がどうなっていくか、世界の保健医療がどう変貌していくか、非常に楽しみでなりません。フェローの半分以上はきっと世界に羽ばたく人たちでしょう。だから、みんなを忘れません。

またいつの日か国際保健という夢を私に教えて下さい。

(菅野渉平)

 

 

 

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