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6.2 台車走行特性の理論的最適化

 

6.2.1 蛇行動安定性についての解析

 

(1) 一軸ボギー車両

近年、路面電車や近郊電車では軽量、小型化が進められた結果一軸台車を採用した二軸ボギー車両が開発されるようになってきた。しかしながら、この様な車両については曲線の多い路線を或程度の高速で走行できる優れた曲線走行性が要求され、しかも、従来の4軸ボギー車両と変わらない良い乗り心地を保っようにしなければならない。

一般に、一輪軸のヨー運動(ボギー)を可能とした輪軸のばね支持方法としては平面的には図1に示す構造が知られている。

 

 

089-1.gif

 

車両の駆動力及び制動力を十分に車体に伝達することを考えると後者のリンクを用いた2台車の構造が実際的であると考えられる。他方、上下方向には、2自由度の2段ばね懸架とし2次ばねには空気ばねを使用することが望ましい。

さて、鉄道車両では―軸台車は二軸台車に比べ蛇行動の安定性が悪くなると

 

 

 

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