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8) ドイツワゴン社(DWA)の1軸台車

ドイツ鉄道の依頼により、ドイツワゴン社が開発・提案しているET2000TTと称する地方交通用の低床連接車両用の1軸台車であり、1998年春から試運転が計画されている。

 

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床面高さは、低床部分が760mm、高床部分が1,210mmで車輪径840mmの1軸台車を使用し、動台車は、250kwの3相アシンクロナスモーターで駆動され、輪軸油圧操舵、油圧式車体傾斜で最高速度160km/hである。一次懸架はMegi社のゴムばね、二次懸架は油圧空気ばねを使用、ブレーキは油圧はさみ装置による車輪側ディスク方式である。中央の油圧発生装置から中間台枠を支える2本の車体傾斜用シリンダー及び輪軸を台車枠ごと水平面内にボギーさせる操舵用シリンダーに油圧を供給するほか、集電装置の昇降・傾斜機構、ブレーキ装置にもこれが使用される。

けん引装置、駆動装置等、台車構造の詳細は明らかにされていないが、モーターを車体に縦置きしたとの記述から、直角カルダン駆動と見られる。輪軸の操舵は、連接部分の角変位を検出して行われる。

 

 

 

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