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一方、第3世代の1軸台車は、再び車体連接部分を利用し、空気ばねを車体天井近くに配置して、自然振子作用を得る構造となっている。車体との前後連接には、同じくZリンクを用いて、曲線における操舵を行っている。

 

 

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これらは、いづれも軸ばね(一次ばね)のない一段ばね方式であり、上下衝撃の緩衝には今一つの感がある。

最近、軸ばねを設け、車輪マウントと車軸マウントの二つのディスクブレーキを1車輪毎に備えた更に高速対応の試作車が作られている。

 

 

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2)Train-Xの台車

空気ばねを車体重心位置より若干上に配置して自然振子作用を持たせた米国の1軸台車で、Talgoの設計思想に基づいて作られている。軸箱真上に取付けられたブレーキ装置により、制輪子を車輪踏面に対して上から下へ作用させる方式のブレーキは独創的である。

 

 

 

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