(注)
(1) 少数民族の自治に関しては、民族およびエスニック少数派の権利に関する1993年第77号法が規定している。地方自治法においても、とくに少数派に対する章(第10章／A)を設けており、地方自治法の条文全体にも随所にその規定がみられるが、地方制度全体との関わりが薄いので、別の機会に論じることにしたい。
(2) 特別市には、基礎自治体である市のうちで、県庁所在地がなる場合と国会の承認によって宣言する場合がある。実際の業務においては、基礎自治体と広域自治体の性格をかなり兼ねることになる。他方、県に比較して領域が狭いために、県の業務に中で実施不可能な業務も存在する。
(3) 市と町村の差異は、必ずしも住民数ではなく、市の名称は、各地区の中心地でありかつ各種公共サーヴィス施設が存在している基礎自治体に与えられる。住民数からは、ほぼ人口1万人が市と町村の境になっているようである(A helyi onkormanyzatok negy eve 1990-1994,p.9 および家田、4頁)。
(4) ハンガリー通貨フォリント(forint)の交換レートは、1米ドル＝194.6フォリント(1997年10月10日)である。
