日本財団 図書館


第4章 住民向けGISの構築に向けて

 

本章では、住民向けCISを構築するに際しての検討課題を整理すると共に、その提供方法について具体的な検討をおこない、システムの利用イメージを明らかにする。

 

1 住民向けGIS構築に関する課題整理

 

本節では、住民向けGISを構築するにあたっての検討課題を提供方法、提供内容及び運用方法に分けて整理する。

 

(1)提供の方法について

 

情報は住民にあまねく利用されるように提供されなければならない。したがって、提供の方法は以下の事項に留意し決定する。

 

ア 誰でも利用できること

住民アンケートによると60歳代以上ではパソコンの利用経験者が極端に少ないという結果が出ている。こういった現状を考慮し、誰に対しても情報の取得機会が均等になるような方策を検討する必要がある。

また、機器などの操作が容易でだれにでも簡単に扱えるようにする必要がある。

 

イ 時間に制約されないこと

どの時間帯でも情報が容易に入手できるようにする必要がある。例えば、利用時間を平日の昼間に限定すると、その時間帯に働いている住民が情報を容易に取得できないという問題が発生する。

また、災害時の情報提供を考慮するのであれば、24時間利用できるようにする必要がある。

 

ウ 場所に制約されないこと

どの地域の住民でも情報が容易に入手できるようにする必要がある。地域の限

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION