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や人材の不足から、生産は拡大しない傾向にある。また、「グリーンツーリズムに対する可能性」も試されており、願望はあるが、具体的な整備基準などの関係で今は立ち消えの状態である。観光客を地域に呼び寄せての体験型の「観光農園」は、もぎ取りなどの収穫体験として実施したことはあるが、一過性のものにとどまっている。

農産物の加工では、御前山村ではゆずジュース、桂村ではアイスクリームの加工など、加工にも力を入れており、常北町の古内茶、七会村のキノコなど、地味な人気のある商品もあるため、地域ブランドへの意欲もあるが、今のところ目立つ商品は開発されていない。

4町村で組織する広域事務組合では、各町村に放牧場を有しており、七会村で放牧場開放の意欲がある

 

● 陶芸や工芸

各町村に陶芸家が居住しており、それぞれ独自の作風をもって活動している。御前山村では「陶芸作家の集積」が目立ち、グループとして地域をアピールするような活動を心がけている。体験教室は一部存在するものの、自分達の作業場を使って行うことには抵抗感があり、他に場所が提供されればそうした教室にかかわりをもちたいとする意欲のある陶芸家はいる。

桂村では「粟野奉慶塗」、「雛人形」の工芸が有名で、価値も高い。

 

● 活動団体

観光レクリエーションを担う人材の集まりとして御前山村のいきいき塾が活動しているほか、各町村の商工会や公民館、農産物加工組合、若妻会などががんばっている。

 

● 新しい動きや新規開発

新しい試みとして、常北町、桂村、七会村で合鴨農法などによる有機農業への取り組みがなされている。七会村ではきれいな水を維持していこうとする活動も始まっている。

常北町でのふれあいの里周辺の温泉湧出や、御前山ダム周辺の開発など、レクリエーション機能整備に関する新規開発への期待は大きく、町村側も力を入れて

 

 

 

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