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序 調査研究の目的

 

1. 対象地域

 

本調査研究においては、茨城県央に位置する常北町、桂村、御前山村及び七会村の計4町村を城北地域(以下「本地域」という)と総称して対象地域とする。

 

2. 調査研究の目的

 

近年、自然指向、健康指向を背景にしたアウトドアレクリエーションや温泉旅行への人気の高まりにより中山間地域におけるレクリエーション活動の活性化が見込まれており、過疎化や高齢化が進む中山間地域においてレクリエーション機能の整備による地域振興が期待されている。

本地域は、県央地域に位置する農村地域であったが、近年、一部の地域で過疎化、高齢化が進行する一方、水戸への通勤者などの住宅の整備が進んでいる。また本地域は、県都である水戸市に近く、常磐高速道のインターチェンジからのアクセスにも恵まれた位置条件にあり、県立自然公園や那珂川などの恵まれた自然環境を活用したキャンプ場、ケビン、オートキャンプ場などの整備により、県内外から多くのレクリエーション客が訪れている。

ただ、現状では地域内のレクリエーション施設は夏期型施設が多いため利用客の多くが7〜8月に集中しており、そのほかの季節の集客が課題となっている。また、各施設の利用状況も横這いあるいは減少傾向にあり、他地域との競合の中で新たな魅力づけが求められている。

その一方で新たな動きとして、地域内において御前山ダムの建設や広域農道(ビーフライン)の整備が進められており、地域振興への波及が期待されている。また、北関東自動車道整備により、本地域の交通アクセスがこれまで以上に向上することが見込まれている。さらには、本地域に隣接する栃木県茂木町に大規模なサーキット場などを備えた「ツインリンクもてぎ」が平成9年8月にオープンした。これらの各種プロジェクトが本地域の地域振興およびレクリエーション施策に大きな影響を与えることが見込まれる。

このような点を鑑みると、自然と交通アクセスの両面で恵まれた本地域におい

 

 

 

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