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(3) 将来動向にみる課題

新しいパラダイムへの変換が求められる時代状況の中では、環境の時代、共生の時代あるいは持続可能な開発といった基調や、少子・高齢化、情報化、国際化などに対応した榛名山麓の新たな役割を明確にし、将来動向にふさわしい地域像、地域戦略を確立していく必要がある。

 

(4) 中山間地域としての可能性

榛名山麓の中山間地域としての特性を生かし、これからのニューフロンティアとしての可能性を切り開き、現在地域が抱えている生活、産業、交流などの面での諸課題を解決するとともに、それぞれの場を新しい魅力を持った地域へと変容させていく必要がある。

 

2 山麓地域活性化の基本理念と構造

榛名山麓の現状分析と課題を踏まえ、山麓地域の将来像と活性化の基本方針を次のように設定する。

 

・ 榛名山麓の価値の発見と継承

榛名山麓が今も変わることなく保持している水や緑の生態系と豊かな自然環境やさまざまな地域資源の価値を再発見し、かつての<榛名講>にみる榛名山信仰や夢二の<榛名山美術研究所>などにみられる地域の潜在的価値を継承しつつ、新しい榛名山麓の将来像を描いていく必要がある。

そのためには、新しい時代の流れに敏感に対応し、ニューフロンティア(新しい開拓分野)としての<中山間地域>の可能性を求めつつ、地域の共有財産を生かした新しい<榛名好(榛名山麓の文化を共有する人々)>、<榛名山文化(癒し(心の健康)を基調としたライフスタイル)>の創造による<榛名山ルネッサンス>の実現を志向していく。

 

(1) 榛名山麓活性化の基本的考え方

<基本理念>

榛名山麓を地域の共有資源(財産)として生かし、連携することで活力を高める

 

 

 

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