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2. 高齢者

1)高齢(老年期)のとらえ方(日本建築学会編:高齢者のための建築環境、p.10、1994、彰国社)
○高齢すなわち老年期は、およそ平均的な意味で以下の理由から満65歳から以降とする。
1.現在60歳定年の制度が広く行なわれているが、多くの調査によればその後の就労意欲は高く、再就職などを経て実質的に勤労活動から引退するのは、少なくとも65歳以上が妥当と考えられる
2.労働力への参加を示す労働力率(1990年)はわが国では欧米に比べ際立って大きく、60〜64歳で、男性76.1%、女性36.9%と高い水準を示すが、65歳以上ではそれぞれ39.4%、1.49%と明らかに低下する
3.社会的規範として「老人福祉法」や「国民年金法」で対象とされている高齢者の年齢が65歳である
4.国連の老齢の定義が65歳である
その上で74歳までを老年前期、75歳から後を老年後期の時代として2段階に区分するのが一般的であるとする。

 

2)高齢者の人口
○平成2年の65歳以上の人口は14,895千人で総人口の12.0%を占めている。以降急激な上昇が続いて30年後には欧米の諸国を抜いて20%に達することが予測されている。

 

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