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等に向けた方策についても積極的に展開していくことが必要であり、バス利用の喚起を図るためにも情報提供の随時性・タイムリー性を確立していくことが肝要となる。
なお、こうした情報提供を推進していく際には、高齢者や障害者の特性に鑑み、適正かつ利便性の高い方策を展開していくことが重要となる。

 

(5)開発・整備の推進に向けて

 

人にやさしいバス停の開発・整備に向けては、前述したように「バス停自体の開発・整備」に加え、「バス停へのアクセス」、「バスの乗降」、「バス車両」に対して人への“やさしさ”を付与するなどの諸対応を講じ、バス利用に際しての一連の行動に係る制約・障壁を低減していくことが希求される。また、“やさしさ”を創出していく上では、施設等の開発・導入やインフラ面に係る改善・整備等の必要性も生じる。
こうした開発や整備の推進に際しては“やさしさ”に対する配慮・工夫を十分に払うとともに、高齢者や障害者はもとより健常者を含めた全ての人が便益を実感できるような
●ユニバーサルデザインの適用に配慮していくことが望まれる。加えて、灰皿・ゴミ箱等の利便施設類の設置にあたっては、メンテナンスの主体や方法等を協議・調整し、バス停空間の美化に努めることも重要となる。
さらに開発・整備方策の立案に向けては、その実効性を高めるため、
●バス事業者・道路管理者・関係行政機関および必要に応じて開発・整備箇所に係る有識者(地域のオピニオン・リーダー等)が一体となり検討・協議する体制や仕組みを構築し、開発・整備手法や投資規模および財源措置への対応についても精査していくことが望まれる。とくに開発・整備の規模によっては、バス事業者の単独実施が困難なケースも予見されることから、公的支援等の適用を含めた方策検討とこれに係る調整・協議を積極的に推進していくことも望まれる。

 

 

 

 

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