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2.バス停開発・整備方策

 

1)バス停標識に係る開発・整備方策

 

(1)標識整備レベルIIIの開発・整備方策

 

?@ 開発・整備コンセプト
標識整備レベルIIIで想定するバス停標識の開発・整備コンセプトは、次のとおりである。

 

バス停標識で提供すべき基本表示の「見やすさ・わかりやすさ」の向上に着眼し、表示内容の拡充に加え、音声案内や点字表示の付加、さらには乗車券類自動販売機等の利便設備を装備した“幅広型バス停標識”の開発・整備をめざす。

 

?A 開発・整備方策
標識の開発・整備に係る主な方策について整理すると、以下のとおりまとめられる。

 

◆《見やすさ・わかりやすさ》の向上に係る方策
<標識の形状>
●定点視野で多くの情報を入手できるよう配慮した「幅広型」標識等の導入
※従来の2面式標識では表示スペースが小さく、4面式標識では表示可能な情報量は増加するが1面あたりの情報量は少なく、他の面の情報を見るため利用者が移動しなければならない。

 

<表示のデザイン的配慮>
●離れたところからでもバス停の存在が認知できるようなデザイン(サイン)の導入
●バス停名、路線・系統名、行き先等の最低限必要な基本情報表示には、文字の拡大やカラー化等の推進
●路線別色分等による路線図の明瞭性向上や所要時間の併記による利用者利便の向上 等

 

<表示への配慮>
●照明等の設置による表示面照度の向上
●ローマ字を併記した表示の導入による外国人の利用への対応
●点字表示や音声案内等の導入による視覚障害者等への対応 等
※バス停の存在をわかりやすくするための誘導・警告ブロックの設置も有効となる。

 

◆利用者利便向上方策
<利便設備の導入>
●乗車券類自動販売機の標識内への設置もしくはバス停への併設
●バス停の美化に資するゴミ箱・灰皿の設置
※ゴミの回収等施設メンテナンスの体制・仕組みの構築が不可欠となる。
●着席によるバス待ちや荷物を置くことが可能なベンチの設置
※歩行者通行空間の確保が必要条件となる。
●バス総合案内板の設置 等
※バス停の立地条件(交通結節地や乗換地等)や道路構造により適用する。

 

 

 

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