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(2)バス停整備レベルの設定

 

ここでは、開発方針(基本方針)に据えたバス停空間の創造を先導する“人にやさしい”バス停の開発を推進していく上で、これまで検討したバス停施設に求められる“やさしさ”や前掲のバス停施設整備に係る条件等に鑑み、バス停施設の整備レベルを設定する。
なお、整備レベルの設定に際しては、道路構造面に係る条件より、「バス停標識のみ」のバス停と「バス停標識+上屋類」のバス停に区分して行う。

 

?@「バス停標識のみ」のバス停整備レベル
「バス停標識のみ」のバス停に係る整備レベルについては、付与していくべき“やさしさ”として《明瞭性》に着目しつつ、標識に表示される情報の量や質および導入が想定される利便施設類の面より区分を試みると、次の4つの整備レベルを導くことができる。

 

《標識整備レベルI》:これに該当するバス停標識は、表示される情報が利用者にとり最低限必要な情報、すなわち運輸規則により定められている内容が表示されているものについて、“やさしさ”に係る配慮・方策や利便施設類の導入を図るもの。
また、“やさしさ”の付与にあたっての整備については、
【既存施設の現状もしくは小規模な改良による対応】
を基本とする。

 

<明瞭性向上に係る整備方策メニュー(例)>
○既存表示の文字や路線表示(ルート図等)等のデザイン的配慮
○必要情報の強調や一部文字の大きさへの配慮
○照明等の設置
○視覚障害者用誘導・警告ブロックの設置 等
<利便施設類の導入メニュー(例)>
○ベンチ
○ゴミ箱・灰皿
○バス総合案内板 等

 

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