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 また、データの入手の手段、形態、内容については郵送、文書、加工データが最も多くあげられており、入手頻度については12回以上が最も多かった。(資料20、21p)
 データの価格等については約半数が有料でデータを入手しており(資料22p)、入手の価格帯としては5,000円以下という回答が最も多く(資料22P)、適当という回答が得られている。(資料23p)また、入手価格と価格の妥当性については入手価格が高くなるにつれて若干高いという回答が増えている。(資料23p)

 

  (2)充足度について

 充足度については、現在入手しているデータは役立っているという回答がほとんどで(資料24p)、入手したいデータについては、海洋生物、海洋汚染、海上気象、潮流等についてが多く(資料24p)、入手できない理由としては提供機関の情報がないという回答が多かった。(資料25p)入手しているデータについては形態、手段、内容のいずれについても満足という回答が60%程度を占めていた(資料25p)。しかし、これらの満足と回答したもののなかでも、今後の希望についての意見を記入しているものがあった。このため、満足とのみ回答して今後の希望について回答しなかったものを現状に対して全く満足しているものとして考えると、満足しているという回答は全回答の半数であった。満足していないという回答については、入手手段、入手形態、入手内容の順で充足度が低い傾向が見られた。(資料25、26p)また、どのような手段形態を望むかについては、FD,CD−ROM等の電子媒体やネットワーク通信による検索ダウンロード等が多くあげられた。(資料33p)
 また、入手内容については視覚化されたデータの提供やリアルタイムデータの提供について望まれている。(資料33p)

  (3)将来について

 海洋データの提供機関の利用不利用については、提供データの品質を理由にあげる回答が最も多く、ついで利用のしやすさ、提供価格となっている。(資料27p)

  (4)活動分野別の傾向について

 海洋活動の分野別に回答を集計した結果、活動分野別に違いが見られたのは入手しているデータの種類、価格、入手形態についての満足度であった。
 入手しているデータの種類については研究、資源及び環境保全の分野では分類表に示した海洋データ・情報の種類全般があげられていたが、海洋開発の分野では潮汐潮流、波浪等の割合が若干多い傾向が見られた。(資料28p)
 価格については資源の分野では全回答が3万円以下、海洋利用の分野では全回答が5万円以下の範囲にあって、比較的安価な情報を入手している傾向が見られた。(資料29p)また、その価格は安全・経済運航の分野と海洋利用の分野では高いと感じる意見が適当という意見と同程度出されているが、他の分野では適当という回答が、高いという回答数を上回っている。(資料30p)
 入手データの満足度については、他の分野と比較して調査研究分野では入手形態、手段について、あまり満足していないという回答が多く見られた。(資料31、32p)

 

 

 

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