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・大量のデータが得られるようになった現在、品質管理やデータの取り扱いの基準等が必要とされる。またこれからはデータ作成者が、フォーマット化や必要なデータに関する説明を付加することが必要である。

・今回のシンポジウムを通して、海洋研究、海洋開発利用において海洋データの重要性があらためて認識されるとともに、今後の海洋データの品質管理等のマネージメントについて国内外の学識者より様々なアイデアを得られた。

・今後もこのような国際会議の場やインターネット等を通じて、意見交換等の協力関係を持っていく必要がある。

・海洋データの高度な品質管理、さまざまな要求に対応するデータ加工品の作成に係る研究を専門的に行う組織等の整備が望まれる。

 

 また、これらの意見の中で示された、海洋データの品質管理、加工に係る研究を専門的に行う組織については、

・ユーザのニーズを詳細に調査して的確に捉えて対応することや広く一般への周知・啓蒙、科学者や産業界とのリンク、不特定多数のユーザに対応するための幅広い知識等が必要である。

・データの品質管理、処理、加工及びそれらを活用した研究を専従して行う海洋の専門家を擁する必要がある。

・業務を実施する場合、日本海洋データセンターをはじめとする国内外の関係機関との密接な連携が不可欠である。

などの指摘がなされた。

 

 なお、シンポジウムの講演要旨等については、本事業「海洋データ」国際シンポジウム報告書を参照されたい。

 

 

 

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