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3)伝送密度

現在・気象・海洋観測データの伝送は一部の機関を除いて、あまり行われていないようである。しかも、双方向性の伝送ではなく、船舶から陸上基地への伝送が主体となっている。表2.2.17にデータ伝送の実行方法(伝送間隔と伝送量)を示す。現在、定期的に観測データの伝送が行われている機関は気象庁と束京都水産試験場で、1日当たりのデータ伝送量は前者で1.6〜2.4KBYTE/日、後者で36KBYTE/日となっている。

 

 

2.2.5 伝送システムの問題点

伝送システムに関する問題点について、以下の5つの機関から回答が寄せられた。回答はシステムのハード面の問題点というよりもソフト面からの指摘が多かった。

気象庁:『気象衛星“ひまわり”による伝送データ(DCP:Data Collection Platform)は、伝送が正常に行われているか、送信側で確認できない欠点がある。』

東京大学海洋研究所:『インマルサットBによる伝送は、DlF(Data Interface)が完成するまで困難と思われる。回線数、料金、操作、管理の人員等の問題が多い。』

 

 

 

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