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3.4.3 酒田港

酒田港における津波波高時系列出力点を図3-4-13に、津波波高時系列及び津波流速時系列を図3-4-14(1)〜(4)に示す。

本港の防波堤先端の地点1での第1波より港奥の地点3の方が波高がやや大きくなっている。北港においても、防波堤先端め地点4での第1波に比べて北港中央の地点5、港奥での地点6に進むに従って波高が大きくなっている。特に地点6では防波堤先端部に対し、波高が約1.7倍になっている。津波の第1波が本港及び北港の防波堤先端部に達するのは地震発生後約41分、本港奥の地点3に達するのは約53分後、北港奥の地点6に達するのは約49分後である。

酒田港における流速ベクトル分布図を図3-4-15〜図3-4-17に示す。地震発生後40分後では、津波の第1波が港口に到達するのに伴い、港口部で港内に流入する流れが見られる。地震発生約45分後には津波が港内に侵入しているのに伴い、本港及び北港入り口で最大約1m/secの流速が見られる。本港及び北港奥まで第1波が侵入する地震発生約50分後には、本港奥で最大約1m/secの流速が見られる。北港では港外方向に流れが転じており、港口部では約1.5m/sec以上の流れが見られる。

酒田港の内外において流速の大きくなる水域を調べるため、最大津波流速分布を流速100cm/secの等値線として図3-4-12に示す。図をみると、港内では北港入り口及び北港奥、本港入り口等、港外では北港の北部、北港と本港の間、本港の南一帯が大きな流速の生じる部分となっている。

 

 

 

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