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(2)各港湾域の記録

1)能代

能代港での津波高調査結果を図2-3-3に示す。

能代港外では、米代川北岸の砂浜海岸において約5〜8mの高さの津波高が測定された。また、東北電力火力発電所建設予定地南側の海岸では6.1〜6.5mであった。能代港北防波堤は高さ約5〜6mあるが、津波はこれを越えた。能代港内では、米代川と隣合う泊地において、入り口にあたる下浜地区で約3mの記録がある他は港の奥に行くに従い約2m〜4mと津波高が徐々に高くなる傾向にあった。

また、能代港検潮所では12時31分に津波高2.08mを記録した。能代における検潮記録を図2-3-4に示す。北防波堤内側の埠頭用地の角では3.4m〜4.5mが測定された。東北電力火力発電所建設予定埋め立て地護岸は4〜5mの高さがあったが、津波はこれを越波した。この護岸は津波により一部破壊されたが、倒壊部分の背後陸上部では4.5〜4.7mの津波高であった。

 

 

 

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