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航海用には使用できない。
 既設ブロックのデータは、基本データと呼び1ファイルにつき容量60KB以内の制限で編集されるが、増設ブロックで表す拡張データには容量の制限はない。これは機能が縮小された簡易な表示機器の場合、基本データのみを扱い、機能の規模に応じて拡張データも扱うことができるようにしているためである。

6.ERCの更新版の作成

 ERCの新刊発行後、原則として毎年1回更新版を発行してERCの最新維持を図ることとしている。更新版は現行の最新海図及び水路通報にしたがって、4-1-4の海図数値化データ最新維持に記述した方法で実施する。ただし、記述の中で海図数値化データファイルを統合フ ァイルに、また新刊発行を更新版発行等と読み替える。

 修正箇所の多かった主なものは、線データでは港湾工事による海岸線の変化、掘り下げ等による等深線の変化及び新刊発行時または前回の更新時に採用しなかった比較的小港湾の港泊図データの採用等にともなう修正である。点データでは航路標識の新設・廃止・移設及び魚礁の新設等の修正である。例をあげると、大阪湾内に建設された関西国際空港、東京湾内のレインボーブリッジ、鳴門大橋、工事中の東京湾横断道路の架橋部、明石大橋等の海上における大型構造物の建設工事が目立つ。

6-1 年度別ERC更新版発行実績

 各年度における更新版の発行実績は表-24〜表-26のとおりである。更新次数の第1次は初版発行以来初めての更新で、第2衣更新は2回目の更新を意味する。

6-1-1 6年度

 表-24 6年度更新版発行実績

カード番号 カード名 刊行年月

更新次数

R-300 東京湾及び付近 7年 3月

第1次

6-1-2 7年度

 表-25 7年度更新版発行実績

カード番号 カード名 刊行年月

更新次数

R-200 野島埼-日向灘 7年10月 第1次
R-210 日向灘-五島列島 8年 3月 第1次
R-219 津島海峡-関門海峡 7年11月 第1次
R-230 平戸瀬戸-鳥取港 8年 2月 第1次
R-231 鳥取港-津軽海峡 8年 2月 第1次
R-240 野島埼-津軽海峡 8年 1月 第1次

R-310

伊勢湾及び付近

7年 4月

第1次

R-320

瀬戸内海東部

7年 6月

第1次

R-321

瀬戸内海中部

7年 9月

第1次

R-322

瀬戸内海西部

7年10月

第1次

R-330

本州北西岸西部諸港

8年 3月

第1次

R-331

本州北西岸中部諸港

8年 2月

第1次

R-340

津軽海峡及び付近

8年 1月

第1次

R-341

本州東岸諸港

7年12月

第1次

 

 

 

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