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航空機による救急搬送

対象は、ヘリコプターならびに飛行機による搬送67例とする。患者の内訳は、男性40例・平均年齢51歳(0〜80歳)、女性27例・平均年齢55歳(23〜79歳)である。搬送手段の内訳は、道警ヘリコプター33件、自衛隊ヘリコプター17件、自衛隊飛行機16件、海上保安庁ヘリコプター1件であった。

依頼診療科の内訳(図2)は、脳神経外科41例、内科13例、外科6例、整形外科4例、その他3例となっている。
依頼病院の内訳、札幌医科大学39例、市立稚内病院10例、中村脳神経外科7例、旭川日赤病院6例、その他5例であった。札幌医大への搬送のうち8例は同大学病院の屋上ヘリポートに着陸している。
医師の同乗は、64件(96%)。内訳は、当院の医師同乗が22件、依頼病院の医師同乗が42件であった。

飛行経路別・所要時間

飛行経路別の所要時間を図3に示す。図中の数字は、分母が距離(km)、分子が飛行平均時間(分)、分数横の数字が搬送件数を示す。道警は、札幌の丘珠空潜から医師を同乗させて飛行するが、使用ヘリコプターの航続距離が短いため、とよとみ往路途中の豊富(宗谷支庁)で給油が必要となる。自衛隊は、千歳基地から飛行して丘珠空港で医師を同乗させる場合と、ダイレクトに利尻島へ飛行する場含があるが、いずれも無給油での往復飛行が可能である。
札幌・利尻島間の平均往路時間は、道警111分間、自衛隊ヘリコプター68分間、自衛隊飛行機53分間と

 

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