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図5. 分時肺胞換気量(VA)とPao2.Paco2の関係
3. 図4の両者を並べてみますと、差がよくわかります。
肺胞換気量が3.2lというような状況になるとどういうことが起きるのか。すなわち肺胞低換気ではどういう状況がくるのかを示しますと、図5をご覧ください。
縦軸のVAは分時の肺胞換気量です。5.6lというと、このダイアグラム(L)で示したものによりますと、a,bで示すように動脈血酸素分圧Pao2は104?Hgに、動脈血炭酸ガス分圧Paco2は36?Hgになることになります。VAが3.2lでa'、b'で示すようにPao2は86?Hg,Paco2は52?Hgとなっています。低い酸素分圧と高い炭酸ガス分圧になるということです。
炭酸ガス分圧はだいたい40?Hgがほぼ正常の値なので、52?Hgは高いことを示します。なかにはPaco2が70や80mmHgに上がってしまうこ
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