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国連人間居住センター福岡事務所(仮称)誘致について

 

福岡県

 

福岡県は、地理的、歴史的に韓半島や中国等のアジア諸地域と密接な関係にあり、今日においても福岡空港からアジアを中心に諸都市と結ぶ航空路線が多数開設されるなど(29路線、うちアジアの各都市と21路線)、わが国におけるアジア諸地域へのゲートウェイとしての役割を果たしている。

 

 

 

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・福岡空港の国際線路線図

 

 

 

アジア諸地域との関係において、人の往来では、県民のアジアの国・地域への出国は全体の58%、アジアの国・地域からの外国人の入国は89%、貿易全体に占めるアジアの国・地域の割合は45%(いずれも1995年)となっている。
本県には、韓国総領事館、中国総領事館が設置されており、外国政府機関15機関のうち6割をアジアの機関が占めている。また、国際東アジア研究センター(北九州市)やアジア太平洋センター(福岡市)などアジアに関する調査研究機関も設置され、さらには、アジア文化賞やアジア映画祭の開催などアジアマンスの取り組み、あるいは毎年300名にものぼるアジア太平洋地域のこどもたちとの交流(アジア太平洋こども会議)などが行なわれており、本年5月には、アジア開発銀行(ADB)の総会が開催されることになっている。
一方、海外との交流についても、県内13自治体が外国の25団体と姉妹・友好提携を行っている中で、アジアの都市との提携は、13団体を占めており、姉妹・友好提携によらない交流においても、本県と長崎県、佐賀県とで行なっている韓国南部地域の1市3道との交流、昨年11月に開催したアジア九州地域交流サミット(9カ国・地域28自治体との交流)、東アジア都市会議(北九州市)、アジア太平洋都市サミット(福岡市)など、アジア諸地域に重点をおいた交流を進めている。
福岡県では、現在、21世紀の県づくりの指針となる新長期計画を策定中であるが、同計画の基本デザインでは、「新たな連携・交流ネットワークづくり」を施策の柱のひとつに掲げ、この中で、地域レベルでの国際連携・協力の推進などを盛り込んだ「地球社会の発展に参画するアジアの交流拠点の形成」によって、アジアとともに歩む福岡県づくりを推進することとして

 

 

 

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