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れるように、高齢者の問題を考える際には、財源の碓保という課題はさけては通れない問題である。
財源については、国においても地方においても十分であるとは言い難い。
本市としては、高齢者のためのまちづくりを、保健・医療・福祉という従来の枠内に限定して考えるのではなく、よりよい地域社会を形成するという観点から一般施策の中で幅広く取り組んでいくこととなろう。すなわち、単に「高齢者にやさしいまちづくり」と考えるのではなく、「子どもから高齢者までのすべての市民が、長寿を心から喜ぶことができ、北九州市に住んでいてよかったと思えるまちづくり」を目指していきたいと考えている。
次に、高齢化社会における雇用環境づくりに向けて、今後増加する60歳以上の労働力を地域経済の活性化のためにどのように生かすかの検討が必要となってくる。生きがいを目的とした就労からゆとりある生計維持を目的とした就労まで多様な二一ズに対応していく仕組みが重要であると考える。本市としては、国・県、地元関係企業等の理解・協力を得ながら地域一帯となって今後取り組んでいきたいと考えている。
いずれにせよ、「高齢化という問題は、単に保健・医療・福祉の分野だけではなく、教育、雇用、住宅や公共施設などのまちづくりといった市民生活全般に影響を及ぼす問題」との基本的な考え方に従い、良好なまちづくりに引き続き取り組んでいくこととなろう。
 
〈穴生ドーム施設概要〉
敷地面積 18,565?
(隣接する穴生学舎を含む。)
建築面積 7,360?(本体規模 約108m×約62m)
延床面積 8,717?
構造 地上2階
基礎:RC 屋根: サスペンション骨組構造
屋内グラウンド 約5,400?(砂入り人工芝)約100m×約50m
スタンド 約1,100席(2階)
駐車場 約150台
オープン 平成6年8月8日
事業費 約26億円〔別途 用地費約22億2400万円〕
 
く穴生学舎 施設概要〉
建築面積 914?
延床面積 2,027?
構造 地上3階(RC)
事業費 約6億円
財源 地域福祉推進特別対策事業
 
<研修の概要>
研修期間 年間コース 4月〜翌年3月
短期コース 前期4月〜9月 後期10月〜翌年3月
登校日 概ね週1回、年間40日間(短期コースは、21日間)
研修生 市内在住の60歳以上の年長者
受講料 無料(ただし、材料費・宿泊費等は実費負担)
受講者数 年間 延べ550人程度
開校 平成6年9月1日
 

 

 

 

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