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不眠、夜間覚醒を生じている症状の軽減を図るよう援助が必要となる。

・安静療法と腹部膨満の為、身体運動の低下をきたし、睡眠が妨げられている。

    ・精神的ストレス

・表情、言葉による表現

TP:

?@皮膚の清潔に努める。清拭時、湯の温度の調節をし皮膚保護剤やそう痒感を減少させる薬剤の使用を試みる。

?Aそう痒感の部位に冷庵法をしたり、薬剤の使用を試みる。

?B肌着は吸湿性に富み、通気性のよい柔らかい木綿の素材でゆったりしたものにする。

?C昼間は眠らないように刺激を与える。

?D気分転換になることを勧める。

?E静かな環境を用意する。

?F体位の工夫をする。

EP:

?@爪は短くし、かき傷をつくらないために軽く叩くよう説明する。

?A厚着をしないよう指導する。

?B動ける範囲内で体位変換を行うよう指導する。

・肝血流量を増加させる意味から安静、特に食後の安静は必要である。その為、活動制限による身体運動の制約があり日常生活動作への援助が必要になってくる。しかし、自己尊重と自己決定を促す為にも現在持っている機能を維持し、セルフケア活動への参加と自立を増加させる必要がある。

・満腹感により、移動動作が困難となってくる。その為、安楽な体位や姿勢で活動範囲を広げていく必要がある

?B安静療法、腹水のための腹部膨満による活動不耐に伴うセルフケア不足 ・患者は、身体的・治療による活動制限の範囲内で最小限のセルフケアができる。

・患者は、安静と活動のバランスをとる必要性について言葉で表現できる。

OP:以下のことを観察し、アセスメントする。

・腹水と腹部膨満感の程度

・呼吸状態

・日常生活動作の自立度(食事、清潔、排泄、更衣、移動動作)

・セルフケアへの意欲

・言葉による表現

TP:

?@苦痛や不安・不満などの訴えを傾聴し対応する。

?A日々の患者の全身状態に応じて援助を行う。

?B安全・安楽な方法で行う。

?C食事、清潔、排泄、更衣については基本技術にそって行う。

?D患者が一人でできることはさせ、日常生活への自立を促す。

EP:

?@セルフケア能力に合わせ少しずつ一人で行えるよう指導する。

?A動ける範囲内で体位変換を行うよう指導する。

?B安静療法の必要性を説明する。

・患者は肝性脳症を脱した状態であるが、便秘などにより、繰り返すことがある為、誘因を除去し前駆症状の観察をする ?C合併症の危険性:肝性脳症 ・肝性脳症の徴候が出現しない

・患者は、通常の精神状態が維持できると共に通常の会話ができる。

OP:

以下のことを観察し、アセスメントする。

・思考プロセスの変調の有無と程度

・異常言動や異常行動の有無と程度

・性格の変容の有無

 

 

 

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