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<資料2>

[石鹸の特徴]

○身体の洗浄や清拭には界面活性の作用と機械的作用による効果が大きい。

○石鹸は最も優れた界面活性剤であり浸潤→浸透作用→吸着作用→分散作用→乳化作用を起こす。

○角質は弱アルカリ溶液に溶けやすいので、石鹸は弱アルカリ性であるほうが洗剤としての効果はある。しかし、脂肪の少ない乾燥しやすい老人の皮膚の場合は肌あれを起こすので、石鹸は必要以上には用いない。また最後には、よく石鹸成分をおとすことが必要である。

[泡沫洗浄剤の特徴]

○泡沫洗浄剤は界面活性剤を含むものもあるが、溶剤作用が大きい。

○皮層表面に薄くのばすと汚垢が洗浄料の油性成分に溶けこみ、洗浄料をぬぐうと皮膚は洗浄される。

表1 沐浴剤・泡沫状清拭剤の成分

種類 成分 備考
沐浴剤(A)

白色ミネラルオイル 89.0%

ケロハイドリック(脱ろう油溶性ラノリン液状分画)5.0%

ポリエチレングライコルローレット 6.0%

香油 少量

皮脂補給・溶剤

皮脂補給

乳化剤

沐浴剤(B)

アズレン0.02%

流動パラフィン 26.0%

水素添化ラノリン 2.0%

界面活性剤:ニッコールSS10 1.6%

ステアリン酸 2.0%

エタノール 0.5%

香料 0.2%

精製水 67.68%

抗アレルギー・消炎組織再生作用

皮脂補給・溶剤

皮脂補給

洗浄作用・乳化

防臭作用

泡沫状清拭剤

クロルヘキシジングリコネート 0.1%

メイポン4CT 4.2%

ラノポールA170 0.5%

ポーラワックスA-31 3.1%

変性エチルアルコール 40.0%

香料(エアソールとしてフロンガス使用)0.3%

精製水 51.8%

殺菌作用・洗浄作用

皮膚柔軟作用

泡沫作用

泡沫作用

泡沫作用

防臭作用

 

 

 

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