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第3章整備基本構想


 

1インターチェンジ周辺地区の整備方針
 (1)地域振興の課題

 木の山地区は、農業を主体とした農村集落であり、厳しい農業環境の中で比較的安定した経営基盤を保持しているものの、現在進められている道路整備事業によってまとまりのある農地の確保が困難となったり、農村集落として生活環境の再編成が求められるなど新たな課題に直面している。
 今後の地域振興に向けては、農業経営の継続を希望する人々に向けた農地の一体的確保や、農産品の直売など新たな販路拡充や他の関連分野への転換、新規産業導入など選択性のある活性化方策メニューの創出が求められている。
 また、大府市全体の中では住宅地開発が進む中で工業や商業など新たな産業集積を進めることがむずかしい状況にあり、上位計画に基づき、流通拠点としての整備を図ることで、中部新国際空港などの大規模プロジェクトに対応した新たな地域整備に着手し、これまで立ち遅れていた共和駅勢圏の拡充や新駅の建設などの実現を図っていく。
 以上の2つの視点に加え、より広域的な都市圏整備の課題と合わせ、地域振興の課題を次の4点に整理した。
 

ア沿道環境の保全、整備

 高速道路、広域幹線道路などに囲まれた地区の沿道環境を保全するとともに、新たに沿道地域の土地利用にふさわしい機能を誘導し、地域の整備を推進していく必要がある。
 

イ流通関連機能の導入

 広域的に位置づけられている流通拠点としての機能整備を推進するとともに、あわせて情報、小売機能などの関連諸機能を、地域環境に配慮しつつ導入していく必要がある。
 

ウ交流機能の導入

農村地域の活性化に向けて、地元主導の交流機能とともに、新たな産業と
 
 

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