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(2)雇用規模の拡大業種

 現在の新規企業の誘致が厳しい状況において、本町における雇用機会を拡大する方策としては、内発型産業おこしを基本として、概ね次のような3つの枠組みが考えられる。

 第一には「既存産業の高度化などよる雇用拡大」で、既存企業の高度化・多角化などや域内流通・サービス経済の確立による雇用規模の拡大を目指すものである。

 第二には「福祉・健康サービスの充実による雇用の拡大」で、現在本町で求められる保健・福祉施策の充実による関連従業者の増加を期待するものである。保健・福祉施策の充実は、現在本町が進めている「健康文化都市」構想の実現への足掛かり、ないしは実現への拍車となるものであり、住民への健康・福祉施策に加えて都市との交流を展開するうえで重要な施策となる。

 第三には「地域資源を活かした新たな産業開発による雇用の拡大」で、本町の気侯、風土、環境などの地域資源を活かし、スナメリクジラの生態研究所の誘致、海洋資源を活用した健康文化施設などの新たな産業開発によって雇用の拡大を図るものである。

 しかし、本町における雇用は、一気呵成に雇用を拡大する産業導入は考えにくく、様々な雇用機会を積み重ねることによって、その規模を拡大することになると想定される。

 

 

 

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