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方策6 日韓・日中国際複合一貫輸送の推進  

 

1)背景とねらい

 関門港は、地理的優位性と日韓航路の高頻度運航を活用し、鉄道コンテナや高速道路を介して韓国と関東・関西などを結ぶ国際複合一貫輸送サービスが実施されている。
 一方、その主要な輸送品目である衣類などの生産拠点が韓国から中国などに移転していることなどから、日韓輸送の実績とノウハウを活用し、中国北部などにそのサービス地域を拡大することによって、国際複合一貫輸送を推進する。  

2)事例研究からの示唆  

 ・関門港で実施されている国際複合一貫輸送サービスは、即日通関や休日通関(下関)の実施を活かし、一般の定期航路よりも輸送日数が短く、航空輸送よりも輸送コストが安いというメリットの提供により、関東・関西方面などから広く集荷を行うことに成功している。  

3)方策の概要

 関門港のフォワーダーが中心となり、既存の迅速性を活かした日韓国際複合一貫輸送サービスの対象を北部を中心とする中国に拡大することにより、新たな輸送需要の掘り起こし、取扱貨物量の拡大を図る。  

4)期待される効果  

 ・時間、コストの面で既存の海運と航空の中間的に位置する輸送サービスの提供  

 ・関門港における取扱量の拡大  

 ・関門港の関東・関西方面への背後圏の一層の拡大等  

5)実現に向けた課題  

 ・協力船社の抽出、連携・鉄道事業者、トラック事業者との連携  

 ・荷主からみたメリットのアピール 等

 

 

 

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