日本財団 図書館


 

 (1)都市内バス旅客輸送

 バス旅客輸送に関わる組織は下表の示す7組織がある。この内一般市民を対象に路線を定め運行しているのはYDBCCと陸運公社の2つで、RES・NSDA・WA・YCDCの4組織は各々の組織の関係者を、また、MGはツアーを旅客対象としている。

 

010-1.gif

 

 YDBCCの路線数は83路線、陸運公社は29路線で、この両者によりヤンゴン都市圏の主要道路網をカバーしている。しかしながら、現在、建設が進められている郊外の衛星都市(サテライトタウン)地域の内部まではカバーしきれていないのが現状である。陸運公社、民間ともに運賃は2チャット(4mile)から7チャット(20mile)である。
 市内バス路線図(図−3)は1993年、YDBCCが陸運公社の路線を含めて作成(当時は非公開)しているが、その後、改定されていない。市民の利便に寄与するためにも主要バスストップに路線図の提示は必要と思われるが、街中にも路線図らしき案内図は見当たらない。市民も路線数が増え、行先はバスの運行員に聞かないと解らないとのことがままある。

 

 1995/96年度の輸送旅客数実績は陸運公社は1日当たり約276千人、YDBCCは230万人となってる。
 1993年にUNDPが行った調査によると、ヤンゴン市のバス運行に当たっている主要組織である陸運公社、YDBCCを含む民間業者の1日当たりの運行台数、旅客数は以下の通りとなっている。

 

010-2.gif

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION