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7.6.2 データロガー

データロガーは、監視と警報、デジタル計測表示、日報の自動記録が基本的な3機能といえる。船内の主機、補機、発電機などの温度、圧力、回転数などを監視し、異常検出と警報動作のほかデータの自動記録を行うものである。また、事故対策として前述の3機能は相互に独立性を持たせ、特に、監視、警報機能は最後まで存続できるようにしている。連続監視方式と走査監視方式とを併用したハイブリッド方式もあるが、最近ではマイクロコンピュータ応用方式のものが採用される場合が多くなってきている。

警報のための設定値を与える設定器は、ピンボードなどのデジタル方式とダイヤル式可変抵抗器などのアナログ方式があるが、操作上、設定値の読取りが容易なことや、一度設定した設定値が電圧変動や船体振動などによって変動しないことが必要である。また、マイクロコンピュータ応用方式ではCRTとキーボードによって、設定値が設定できる。

(1)デジタル表示

データロガーはAD変換器をもち、データのデジタル表示と記録を行なう。このため乗組員は日報作成のため機側まで行かなくてもデータロガーから必要な計測点のデータを定時記録として出力することができる。

デジタル計測値の指示形態は、計測値指示、異常値(あるいは復帰値)の自動指示、全計測点の逐次自動指示、調整時の設定値指示、が一般的で、キーボード又は選択押ボタンスイッチにより設定する。

(2)自動記録

従来乗組員によって作られているログシートがタイプライタやラインプリンタにより自動的に作表される。定時記録は、一般に1時間又は4時間ごとに行われ、ログシートは1日1枚を使う。また定時記録のほかに任意の時刻に手動操作によって自動記

 

 

 

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