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するための負荷に十分な容量の予備発電機を自動的に始動して主配電盤に自動的に接続し、かつ、推進と操舵に必要なポンプ等の順次始動を含めた自動再始動によって、船舶の推進と操舵を可能とする適当な装置を設けること。

(c)予備発電機は、電力の喪失後45秒以内に自動的に給電できるものであること。

(7)通常2台以上の発電機を並行運転して電力を供給する船舶にあっては、これらの発電機のうち1台の発電機の電力が喪失した場合、残りの発電機が船舶の推進と操舵を可能とし、かつ、船舶の安全を確保するために負荷に優先遮断装置を設けて、残りの発電機が過負荷にならないように運転を維持する装置を設けなければならない。

(8)発電装置には、異常状態となったときに作動する警報装置を設けなければならない。(表7.8参照)

-2.船舶の電装・制御分野の設計を担当するものにとって、発電機回りの制御は最も重要な分野である。したがって、ここでは、もう少し詳しく、発電機回りの制御について触れておく。

(1)予備発電機の始動条件及び発電機制御予備発電機の始動が、運転中の発電機が無電圧になって始めて行われるのでは電源の復旧に時間を要するので、次に示す異常を検知すれば直ちに予備発電機が始動するのが一般的である。

(a)無電圧

(b)電圧低下・上昇

(c)周波数低下

(d)過電流

(e)テレグラフ位置(排ガスエコノマイザ・ターボ発電機又は軸発電機を使用する場合)

(f)蒸気圧力低下(排ガスエコノマイザ・ターボ発電機を使用する場合)

(g)ノズルバルブリフト上限(同上)

 

 

 

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