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圧の変化に置換えて指示する抵抗式のものがあり、小形船舶に使用されている。電源は直流電源(DC24V又は12V)である。

 

7.1.3 回転計

回転計は、プロペラ軸や主機の回転数や回転方向を船橋、制御室などに表示するもので、積算回転計付のものもある。

電気式(JISF8521−88)と無接触式(JISF8520−87)とがあるが、最近は無接触式のものが多く使われている。

無接触式回転計には近接スイッチ式と光電管式があるが、光電 管式はあまり使用されてない。

近接スイッチ式は、主機関のターニングギヤ又はプロペラ軸に設けられたスリット板等の回転を近接スイッチで検出し、パルス数/秒を電圧に変換し回転数に比例した電圧信号を出力し、回転計受信器に回転数を表示する。

回転計ピックアップ部には2個のセンサーが組込まれ、1個は計数用、もう1個は回転方向検出用である。

 

7.1.4 電話装置

電話装置は、船内重要箇所間の連絡及び乗組員、船客などの相互連絡に使用される。電源の有無、交換方式により次の種類がある。

(1)自動式

自動交換機に接続して系統を構成し、系統内のどの電話機からもダイヤルにより相互に呼出し、通話ができるものである。電源はAC100V又は220VとDC24Vを使い、AC電源が故障の場合は、継電器の動作により自動的にDC電源に切換わる無停電方式となっている。

1系統内の電話機の数は自動交換機の公称回線数以下であるが、 並列接続(同一番号、同時通話不能)、二共同接続(別番号、同時 通話不能)などを採用すれば、公称回線数以上の電話機を使用することもできる。

(2)共電式

選択共電式と直通共電式があり、電源はDC24Vを使用する。

 

 

 

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