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に大きな励磁電流を流さなければならないので、直流電動機の方の励磁電流を制御して直流電動機の回転数を一定に保つ方法が併用されることもある。ただし、出力電圧の調整は、通常の発電機の場合と同じくM−Gセットの交流発電機の励磁電流を制御することにより行う。

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(2)サイリスタインバータを用いた主機駆動発電機

この方式には、自励式インバータと他励式インバータの2種類がある。

自励式インバータとは、出力周波数を決める信号をそれ自体の出力から得るものであり、他励式インバータとは、出力周波数を決める信号を他の電源から得るものである。主機駆動発電機システムとしては、漁船などの小出力主機駆動発電機に自励式インバータが使用されている外は、一般には、他励式インバータが使われる。

図2.15に示されているものは、他励式インバータの例で、M−Gセットを用いた方式と同じく、主機駆動発電機の交流出力を整流器により一度直流に変換し、その後この直流をサイリスタインバータによって再度交流に変換し、船内電源として供給するものである。同期調相機は、他励式インバータであるために必要となってくるもので、システムの 出力電圧及び出力周波数はこの同期調相機の電圧及び回転数によって決まる。出力電圧の調整は同期調相機の励磁電流を制御するこ

 

 

 

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