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-2.定周波装置を装備した主機駆動発電機

-1.の方式の欠点を補うため、主機駆動発電機に定周波装置を装備した方式がある。この定周波装置にも種々あるが、代表的なものとしては、M−Gセット(電動発電機セット)を用いたもの、サイリスタインバータを用いたもの、及び電磁カップリングなどの回転数変換装置を用いたもの、などがある。

(1)M−Gセットを用いた主機駆動発電機

この方式は、主機駆動発電機の交流出力を整流器により一度直流に変換し、図2.Mに示すように、この直流電源により直流電動機(M)を駆動し、直流電動機に直結されている交流発電機(G)から船内電源を得るものである。主機駆動発電機の交流出力は一度直流に変換されるため、M−Gセットの交流発電機の出力周波数は、主機駆動発電機の出力周波数の影響を直接に受けることはなくなる。

 M−Gセットの交流発電機の出力周波数を一定に保つためには、直流電動機の回転数を一定に保つことが必要である。このためには、直流電動機の固定子にかかる電源電圧を一定に保てはよいが、これは主機駆動発電機の出力電圧を自動電圧調整器(AVR)により常に一定に保つことにより得られる。なお、主機駆動発電機を使用回転数範囲の低回転領域で使用する場合には、主機駆動発電機の出力電圧を一定に保つため

 

 

 

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