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る。
港の周辺は、北アフリカからの鉄鉱石を利用した鉄鋼業や造船の盛んな臨海重工業団地で、同港はイタリア最大規模の貿易港である。
港は、長さ延べ9,981mに及ぶ防波堤に囲まれ、港内に合計21埠頭があり、船舶200隻のバースが可能である。このうち約100隻の荷役を同時に行なうことができる。客船専用の4バースやカーフェリー専用バースなどを完備している。
主な設備は、岸壁クレーン300基、移動クレーン80基、フローティング・クレーン6基(最大能力275トン)、フォークリフト370基、その他各種エレベータなどがある。
コンテナ・ターミナル1号の埠頭(長さ延べ1,200m、水深15m)は、船舶5隻の同時収容が可能であり、コンテナ用高架クレーン(能力45トン)6基、ストラドルキャリア、各種フォークリフト、トラクター、トレイラーなどがある。
コンテナ・ターミナル2号には長さ520mのバース(水深14m)があり、コンテナ用高架クレーン(能力45トン)3基がある。
タンカー・ターミナルには、4埠頭と11バース(水深14.02m)があり、最大13万DWT型タンカーの収容が可能である。
ターミナルの南方1マイルの地点にある係船ブイは、最大50万DWT型タンカーの収容が可能であり、西方3.2キロ離れた係船ブイは最大27万DWT型タンカー(全長350m、幅53m、満載吃水20m)の収容が可能である。
清水、食料、燃料油、ディーゼル油、潤滑油、ガスオイルなどの供給が可能である。
曳船は、600馬力〜9,000馬力の曳船が港湾曳航用、深海曳航用、救難用として使用できる。
船舶修理施設は、Campanella Officine Meccaniche Navali S.p.A.、Fincantieri OARN Yard,Ente Bacini S.p.A.(Fincantieri Group)、Scarsi Officine Elettromeccaniche GB,T.Mariottiなどの造船所を含め80修理工場がある。
89年の入港船舶数は4,880隻(77,043,509DWT)に達している。
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