主要港湾の設備その他の概要は、次の通りである。

（アムステルダム港）

アムステルダム（91年人口70.2万人）は首都で、オランダの政治・経済の中心地であり、港は同国第2位の、欧州でも有数の大貿易港で、90年の貿易貨物取扱量は3,133万トン以上に達している。

アムステルダム周辺の工業地帯は、造船、エソジン、車両、一般機械、電子機器、ダイヤモンド研磨、繊維、食品、印刷、石油化学など各種の近代工業が発展している。

港は、北海とは北海運河（長さ21?、幅450m、水深15m）、ライン川とはアムステルダム・ライン運河（長さ72?、幅100m、水深5.5m〜6.10m）によって結ばれている。

主要係船岸壁は37基（延べ約24,000m）で、全て鉄道が敷設されている。このほか、外航船用の係船ブイが33基があり、船舶22隻の同時収容が可能である。同港の代表的な係船岸壁は、次の7基である。