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(D)需要状況
オランダにおける船舶需要は、政府の造船・海運振興政策によって、徐々に回復の兆しが見えてきた。
1989年央から91年央にかけて、ケミカル・タンカー3隻(22,674G/T)、オイル/ケミカル・タンカー2隻(43,501G/T)、オア/バルク・キャリア1隻(31,430G/T)、特殊貨物船2隻(22,991G/T)、コンテナ船6隻(68,682G/T)、Ro/Ro貨物船7隻(33,753G/T)、Ro/Ro客船1隻(14,205G/T)、バージ20隻(26,200G/T)、補給船18隻(38,632G/T)、その他雑船21隻(40,559G/T)など合計81隻(352,627G/T)の新規参入があったが、その反面、オイル・タンカー、冷凍船、一般貨物船、客船、漁船、その他雑船など合計50隻(135,299G/T)が過剰船腹として売却、もしくは老朽船として処分された。
なお、オランダ商船隊には老令船が多数あるので、これらの代替需要は今後とも続くものと予想される。
 
(3)港湾事情
オランダは、海運とともに、ライン川を中心に河川・運河などによる内陸水路網(延べ5,016?、このうち約2,391?は1,000トン以上の船舶の航行が可能)による水運が発達し、国内貨物輸送の約3分の1が、この内陸水路を利用している。
また、オランダ等の外洋に面した港湾から、ドイツ、ベルギー、フランス、スイスなどの内陸にまで河川輸送が行われており、水運による役割は極めて大きい。
オランダには、ロッテルダム、アムステルダム、ユーロポートなどの主要港を初め、大小合わせて20有余の港湾があり、これら諸港による海上輸送貨物取扱量は、次の通りである。
 

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