ブラジル政府は、自国造船業の育成、発展に力を入れているため、国営造船所、日本、オランダの各外資系造船所をはじめ10社以上の民間造船所がある。
現在、ブラジル造船業は、あらゆる種類の大小船舶の建造実績、経験をもつ新興造船国として、国内船はもとより、輸出船の建造を行っている。
従って、ブラジルの海運会社が海外へ発注するのは、国内発注よりもメリットがあること、自社の早期手配の必要からして短納期が可能であること等が目的であるから、これに応じるためには、ブラジル海運界との常時接触を図り、海運会社関係筋に対し、わが国の造船事情、ブラジル船に勝る近代的経済船、専用船などに関する技術的説明資科を提供して、船主の関心を深めることが取引への第1ルートになる。