日本財団 図書館


10.イリェウス港(Ilheus)

 同港は、大西洋岸のサルバドル港の南方に位置し、ココア豆、ココア製品、黒鉛などの輸出港である。
 主要設備は、ドック(長さ432.5m、水深10.0m)、木造埠頭(長さ70m、水深6.0m)、倉庫2棟(16,000平方m)、クレーン6基(能力3.2トン×3,6.3トン×2,32トン×1)などがある。
 清水、食料、船用ガスオイルなどの供給が可能である。
 曳船は3隻(650馬力、750馬力、1,500馬力)が使用できる。
 船舶修理施設は、船舶の応急小型修理のみ可能である。
 港から3キロの地点に国内空港がある。

11.サルバドル港(Salvador)

 同港は、大西洋岸のイリェウス港の北方に位置した貿易港で、化学製品、マグネシウム、鋼棒、シザル麻および麻糸、タバコなどの輸出貨物と、産業機械機器、部品、小麦、化学製品などの輸入貨物を扱っている。
 1992年の入港船舶数は573隻に達している。
 港外に水深13.0mの錨泊地がある。
 港内は、DWTに制限なく、全長273m、最大吃水10.0mまでの船舶の入港が可能である。
 主要設備は、商業ドック(長さ1,420m、新埠頭(長さ238m)、T.M.埠頭(370m)、倉庫9棟(61,485平方m)、民間冷凍倉庫(2,300立方m)、移動クレーン(能力66トン)1基、フローティング・クレーン(能力100トン)1基、軌条電動クレーン(能力3トン〜40トン)30基などのほか、多数のフォークリフトがある。
 コンテナ・ターミナルには、コンテナ倉庫(約5万平方m)、フォークリフト(能力30トン)2基、トラクター7台、トランステイナー2台などの設備がある。
 バルク・カーゴ・ターミナルには、マグネサイト積出し用のコンベヤ・ベルト、小麦その他鉱石など積卸し装置がある。
 清水、食料、燃料、船用潤滑油などの供給が可能である。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION