ブラジル連邦共和国は、南米大陸の約48%(851万2,000平方km)を占め、面積では世界第5位の大国である。
国土は、北はベネズエラ、コロンビア、ガイアナ、スリナムおよび仏領ギアナ、西はペルーおよびボリビア、南はパラグアイ、アルゼンチンおよびウルグアイと、それぞれ国境を接しており、ブラジルと境を接していない国は、エクアドルとチリだけである。
人口は約1億5,922万人(1993年央)で、人口密度は1平方km当り18.7人となっている。
人種は、欧州系(55%)、混血(38%)、その他アフリカ系、東洋系などから成っている。
言語は、ポルトガル語が公用語として使用されている。
宗教は、住民の約90%がカトリック教徒である。
気候は、アマゾン盆地の熱帯雨林気候地域の高温多雨から、中部および南部高地のサバナ草原地域の亜熱帯気候(やや暑い夏季と温暖な冬季)へと変化に富んでいる。
首都をブラジリア(人口約160万人)に置く。1960年まではリオデジャネイロ(人口約534万人)が首都であった。
首都ブラジリアの気温は1月の平均が72°F(22.3℃)、7月の平均が68°F(19℃)、年間降水量が1,603mm、リオデジャネイロの1月が83°F(28.5℃)、7月が67°F(19.6℃)、年間降水量が1,758mm、サンパウロ(人口約950万人)の1月が75°F(24℃)、7月が57°F(13.7℃)、年間降水量が1,800mmである。
サンパウロは、ブラジル最大の商工業都市で、コーヒーの集散地として発達した大都市で、ブラジル工業発展の指導的地位にある。
住民の10%以上が日系人で、日本企業の進出の拠点をなしている。
サントスはサンパウロの外港で、コーヒーの輸出港であり、ブラジル・コーヒーの約60%はサントス港から、約30%はリオデジャネイロ港から海外へ輸出され