日本財団 図書館


 将来、ウルグアイの経済事情が好転し、船舶需要が活発化し、新造船の発注量が増大すればともかく、現状では、同国の経済規模、地理的条件および域内に強力な競争相手国(ブラジル、アルゼンチンなど)が存在することなどから判断して、わが国はウルグアイを中小型船の輸出市場として期待することは難しい。

(3)港湾事情

 ウルグアイには、同国最大の国際貿易港モンテビデオをはじめ、フライ・ベントス、ヌエバ・パルミラ、パイサンド、コロナ、ホセ・イグナシオ、ラ・パローマ、プンタ・デルエステなどの主要港がある。
 これら主要港の設備その他の概要は、次の通りである。

1.モンテビデオ港(Monte video)

 同港は、ウルグアイ最大の貿易港であり、1991年の入港船舶数は1,113隻(15,473,032 DWT)に達している。
 港の前方に14バースから成る錨泊地(水深11.0m)がある。
 港は、長さ940mの東防波堤と、長さ1,300mの西防波堤とによって囲まれ、両防波堤間の水路幅は300mである。
 エスカール埠頭(Muelle de Escale)には、一般貨物用バース(長さ288m、水深10.0m)があり、固定式重量物クレーン(能力200トン)1墓があるが、ショアー・クレーンの設備はない。
 1号ベースンには、長さ1,093m、幅50m、水深8.53m〜10.06mのバースがあり、船舶7隻の同時収容が可能である。
 埠頭Aは、西側が長さ382m、東側が306mで、多数の倉庫設備がある。
 2号ベースンには、長さ722m、水深8.23mのバースがあり、船舶4隻の同時収容が可能である。
 埠頭Bは、西側が長さ294m、東側が328mで、倉庫設備がある。
 R.T、ベースンには、長さ400m、水深5.5mのバースがあり、沿岸航路船が使用している。
 La Tejaベースンは、タンカー、石炭運搬船およびセメント運搬船の荷揚げ

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION