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 1994年における日本の対チリ主要輸出商品は、自動車(41.5%)、電気・一般機械(37.9%)、軽工業品(7.8%)、雑貨(12.8%)であり、チリからの主要輸入商品は、銅鉱・銅地金(43.2%)、魚介類・飼料(22.9%)、木材ハルブ(9.2%)、鉄鉱石(4.6%)、その他(10.9%)となっている。
 日本の対チリ貿易を品目構成別にみると、その特徴は、日本の輸出では機械機器を中心とする工業製品が、輸入では金属鉱石(銅鉱、鉄鉱、モリブテン鉱など)を中心とする金属原料・同中間財が、それぞれ大きな比率を占めていることである。
 機械機器の輸出では、乗用車とトラックが大きなシェアを占め、これに電気機械部門が次いでいる。
 輸入では、銅鉱石・銅地金と銅関連商品が対チリ輸入総額の45%近くを占めている。
 日本の対チリ経済協力では、鉱業、林業、漁業など資源開発関連産業への直接投資が全体の約80%を占めており、その他は商業、金融・保険、製造業への投資を行っている。
 政府べースの資金協力供与(93年度までの累計額)は、(1)有償資金協力が299億9,200万円、(2)無償資金協力が58億9,200万円、(3)技術協力実績が182億9,900万円となっている。
 技術協力では、地質学、沿岸漁業、水産養殖、造船、地球物理学などの分野で、専門家派遣、研修員受入れなどを行っている。
 92年10月現在、チリ在留邦人数は812名(うち長期滞在者506名)、日系人数は約2,000名であり、在日チリ国人数(93年1月現在)345名である。

 

 

 

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