水産物は、銅、鉄鉱など鉱山物以外に、チリにとって重要な輸出品であり、生鮮水産物(魚類、貝・甲殻類、海草類など)および水産物加工品(魚粉、魚油、冷凍魚、乾燥魚、くん製魚、缶詰魚など)が、貴重な外貨収入源となっている。
このため、政府の産業開発計画では漁業部門を重要視して、漁港におけ冷凍倉庫の増設、加工工場の拡張など受入体制の整備とともに、漁船の近代化、新船の建造、あるいは漁民センター設置による漁業者の教育・訓練などを実施して、漁業開発に努力している。
また、近年さけ、ます類の養殖漁業の開発も行われており、わが国からも専門家を派遣して、技術指導を行っている。