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 (B)漁業開発計画

 水産物は、銅、鉄鉱など鉱山物以外に、チリにとって重要な輸出品であり、生鮮水産物(魚類、貝・甲殻類、海草類など)および水産物加工品(魚粉、魚油、冷凍魚、乾燥魚、くん製魚、缶詰魚など)が、貴重な外貨収入源となっている。
 このため、政府の産業開発計画では漁業部門を重要視して、漁港におけ冷凍倉庫の増設、加工工場の拡張など受入体制の整備とともに、漁船の近代化、新船の建造、あるいは漁民センター設置による漁業者の教育・訓練などを実施して、漁業開発に努力している。
 また、近年さけ、ます類の養殖漁業の開発も行われており、わが国からも専門家を派遣して、技術指導を行っている。

 (C)漁船保有状況

 チリの漁船保有総数は、木造、鋼造、大小合わせて約11,000隻といわれ、このうち約半数が無動力船である。
 100G/T以上の鋼造漁船は、1994年末現在319隻、146,689G/T(うち、1,534G/T漁工船1隻を含む)である。
 なお、最近10年間における漁船保有量の推移をみると、次の通りである。

 

 

 

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