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 ペルー大統領に日系人が就任していること、またペルーには日系人が多いことで、ペルーが日本でも注目され、認識が高まっているが、ペルー側においても日本に対する親近感は強い。
 フジモリ政権は、外国資本の誘致に積極的な姿勢をみせており、特に経済大国としての日本からの企業進出に強い期待と関心を寄せている。
 わが国からの対ペルー直接投資は、1994年末累計で8億900万ドル、進出企業数は25社に達している。投資額の86%は鉱業に集中している。
 経済協力では、わが国はペルーに対し、政府ベースの資金協力(有償・無償)のほか、研修生の受け入れ、開発ブロジェクトヘの専門家、調査団派遣、機材供与など技術協力を行っている。
 なお、経済協力については、1993年末現在、有償資金協力が1,365億5,300万円(中南米諸国中第3位)、無償資金協力が321億200万円(中南米諸国中第2位)、技術協力実績が321億4,800万円(中南米諸国中第3位)となっている。
 フジモリ大統領の活躍、日系人の勤勉さ、誠実さ、経済協力を中心とする近年の両国間関係の緊密化を背景として、ペルーにおける対日感情は著しく向上しており、95年5月の世論調査では、ペルー国民が最も尊敬する国として日本は第2位(20%)を占め、第1位は米国(31%)となっている。また、日本はアルゼンチン、ボリビアに次いで第3位の友好国(11%)として評価されており、今後ペルーが経済関係を深めるべき第1位の国として日本(32%)、第2位は米国(29%)となっている。

 

 

 

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