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 船舶の入出港には水先人および曳船の使用を必要とする。
 曳船は1隻(1,200馬力)および曳船用ハシケが使用できる。
 清水およびバンカーの供給が可能である。
 船舶修繕施設は、小型船の小修理が可能である。
 89年の入港船舶数は315隻で、海上輸送貨物取扱量は843,583トンに達している。
 同港の開発計画として、コンテナ埠頭の建設、溶接・機械工場の建設、曳船(2,200馬力)1隻の建造が予定されている。

  (カリブ海岸の主要港湾)

  1.フエルト・バリオス港

 同港は、防波堤の西南に良好な錨泊地(水深9m)がある。
 埠頭(長さ304.8m)の内側に1バース(水深6.40〜7.62m)があり、埠頭突端に接近した南側に2バース(水深4.88〜7.01m)がある。
 埠頭にはクレーン設備はないが、構内に異動クレーン(15トン)1基、クローラー・クレーン2茎(5トン、40トン)がある。
 穀物、銅鉱、肥料などバラ積貨物の荷役設備はあるが、コンテナは本船の荷役装置を使用して埠頭に陸揚げしている。
 タンカーは、埠頭の南端に船尾を向け、アンカー2基を使用して錨泊し、荷揚げには浮動式ホースを使用している。
 船舶修理は、サント・トマス港の修繕施設を使用している。

  2.サント・トマス・デ・カステラ港

 同港は、カリブ海に面した主要貿易港で、コーヒー、バナナ、ココナツ油、牛肉、牛脂、えび、胡麻、小麦、紙、肥料、石油製品、液化ガス、機械類などの輸出入貨物を扱っており、89年の入港船舶数は1,043隻に達している。
 主な設備は、埠頭バース(長さ915m、最大水深8.8m)、倉庫(51,336平方m)、露天倉庫(143,275平方m)、固定クレーン(50トン)1基、移動クレーン(30トン)1基、ストラドル・クレーン(35トン)4茎およびフォークリフトなどが多数ある。

 

 

 

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