日本財団 図書館





 i = dq / dt = C(dv / dt)= ωC・Vm・cos[ωt]



   = Im・cos[ωt] = Im・sin{ωt + (π / 2)}           (2・11) 



     

となり、電流iは電圧 v に比べ90°(π / 2 ラジアン)進んでいることになる。

ここで、Im = ωC・Vmである。

この Im = ωC・Vm をオームの法則の V = IR と比較すると、Rと 1 /(ωC) とが対応することになる。このRに対応する量として Xc = 1 /(ωC) と置くと、この Xc を容量性のリアクタンスと呼び、この値を使うと抵抗と同じような扱いができるようになる。したがって、




 Xc = 1 /(ωC) = 1 /(2π・f・C)      (2・12)



       

である。この容量性リアクタンスの単位は抵抗と同じオームである。この関係から、同じ静電気容量をもったキャパシタに周波数の異なる電源をつないだとき、そのリアクタンスは周波数に比例して小さくなり、そのキャパシタを通る電流値は大きくなることがわかる。

 

[[イ霖?] 015-



1.gif

キャパシタ C1 、C2 を図2・7(a) のように直列に接続したときに、このC1とC2に加わる電圧を V1 と V2 とすると 、 V = V1 + V2 になりまた両キャパシタに蓄えられる電気量 Q は同じになるので(2・10)式から Q = C1・V1 = C2・V2 である。したがって、

../images/015-2.gif

となり、両キャパシタの合成静電容量 C は

../images/015-3.gif

となる。これに対して、両キャパシタ C1、C2 を図2・7(b)に示すように並列

 

 

 

前ページ     目次へ    次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION