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(5)絶縁抵抗試験
耐電圧試験終了後、ケーブルの絶縁抵抗を測定し、その値は次の算式による値より小であってはならない。
 

 
R1:絶縁抵抗(MΩ/?)
d:導体外径(mm)
D:d+2t(mm)
t:絶縁物の厚さ(mm)(NK検査要領H・2・9・7−1参照)
k1:係数(20℃のとき)
天然ゴム 1,500
ブチルゴム 3,670(3.6)
EPゴム 3,670(3.6)
けい素ゴム 1,500(2.0)
ビニル(一般) 200(0.2)
ビニル(耐熱) 750(0.5)
無機物 5,000
括弧内の数値は、それぞれの絶縁物に許容される導体最高温度のときの値とする。なお、各種絶縁物による絶縁抵抗値の詳細はJ1SC3410を参照のこと。
(6)表面漏えい抵抗試験
適当な長さの試料について、50mmの間隔を置いて金属はくを巻き、25℃〜35℃の温度で100%の湿度中に16時間放置したのちとり出し、直ちに直流約300Vで表面漏えい抵抗を測定し、その値を円周25mm、長さ25mmに換算したとき1MΩより小であってはならない。本試験は配電盤用絶縁線についてのみ行うものとする。
(7)曲げ試験
(a)配電盤用絶縁線
適当な長さの試料について、室温において、電線と同径の棒のまわりに90度曲げ、次に曲げの起点から50mm離れた箇所を同方向に再び徐々に90度曲げたとき、被覆にき裂を生ぜず、かつ曲げ部分に電圧を徐々に加えた場合5,000V以下で破壊してはならない。この試験は、導体の公称断面積が8mm2を超えない絶縁線についてのみ行うものとする。
(b)無機絶縁ケーブル
適当な長さの試料について、常温において、ケーブル外径の12倍の直径を持つ捧のまわりに、まず、ある方向に180度曲げ、次いで反対方向に180度曲げる操作を3回行い曲げたまま水中に2時間浸したのち1,500Vの交流電圧を5分間加え、これに耐えなければならない。

 

 

 

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