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力率が悪いため低力率電力計を使う必要がある。また三相変圧器の励磁電流は鉄心構造が対称でないため星形結線の場合はV相小、U・W相大で、三角結線の場合はU相大、V・W相小である。この時は三相全部の平均値をもって表わしている。
(2)無負荷損の補正
印加電圧が正弦波でない場合は、補正を行う。平均値電圧計の読みを定格電圧に合せて無負荷損を測定する。この時の実効値電圧計の読みも同時に読む。これから正弦波の定格電圧に対する無負荷損を次により算出する。
 

 

 
ここに、
P;正弦波定格電圧に対する無負荷損
Pm:無負荷損測定値
P1;鉄損中のヒステリシス損成分と鉄損との比
P2:鉄損中のうず電流損成分と鉄損との比
k;(Ee/E)2
Ee;実効値電圧計の読み
E;定格電圧(平均値電圧計の読み)
なお、P1,P2の値の割合は、50Hz,60Hzで通常使用される磁束密度の範囲においては表2・12による。
 

表2・12 無負荷損補正係数

 
(3)無負荷電流の補正
(2)と同様に印加電圧が正弦波でない場合は無負荷電流の補正をする。実効値電圧計の読みを定格電圧に合わせて無負荷電流を測定する。電流の測定は実効値電流計による。次に平均値電圧計の読みを定格電圧に合わせて同様に測定する。同時に実効値電圧計の読みもとる。この時平均値電圧計の読みと、実効値電圧計の読みの差が定格電圧の10%以下ならば正弦波に対する励磁電流は2回の測定値の平均値とする。
(4)周波数に対する補正
無負荷試験にて、定格周波数の電源が得られない場合、その周波数差が少ない範囲ならば、次のように無負荷損及び無負荷電流の補正を行う。
(a)無負荷損の補正一般にヒステリシス損は鉄損の80%とし次の式で補正する。
 

 
f’;測定時の周波数(Hz)
f;定格周波数(Hz)

 

 

 

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